NOAH Music

フィルハーモニア・カルテット ベルリン
Philharmonia Quartett Berlin

クリスティアン・シュターデルマン氏死去
ベルリン・フィルの顔「フィルハーモニア・カルテット ベルリン」

音楽の歓びをこれほどまでに味わわせてくれるアンサンブルが、ほかにあっただろうか!

“Four of the best” 最高の四人組、ロンドンのウィグモア・ホールにおけるデビュー・コンサートに対し、或る高名な評論家が感動とともに贈った賛辞である。

‘フィルハーモニア・カルテット・ベルリン‘は、巨匠カラヤンとともにその豊饒な響きで世界一の名をほしいままにしてきたベルリン・フィルの首席奏者たちによって、1984年に結成された。

メンバーの資質は、技術、自発性、集中力、それに何よりも様式感において、高い次元で均衡がとれていた。弦楽四重奏に必要なものは総べて備えている。

ベルリンフィルという最高峰のオーケストラの「顔」としての四人は、激務のなかで「家族」のような親しさと深い信頼関係を育み、合奏の原点となる弦楽四重奏に日々磨きをかけてきた。

ベルリンフィルのメンバーの練習好きは有名だが、四人はこれをはるかに上回る稽古を重ね、レパートリーは、弦楽四重奏の原点であるハイドンから、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、さらにヴェルディ、ラヴェル、バルトーク、ショスタコーヴィッチ等、弦楽四重奏の歴史のすべてを包括するものであった。これらは全て最近CDに固定されている。

互いの感動と息づかいを感じ合うこの四人だからこそ叶う、唯一無二の美しさが、人々を魅了してきたフィルハーモニア・カルテット。

1994年以来1998, 1999, 2000, 2002, 2004, 2007, 2010, 2011, 2014(結成30周年), 2016年と、その全ての来日公演をプロデュースして来たことは弊社の誇りとして遺された。

かの有名なヴァイオリニスト、メニューヒンをして「いつもいつも聴いていたい美しさ」と言わしめた魔法の美しさは、弦楽四重奏の理想的な姿として今後も人々の心に遺されることだろう。


株式会社ノア・ミュージック

メンバー

(写真左から)
ダニエル・シュタープラーヴァ(第1ヴァイオリン) Daniel Stabrawa (1. Violine)

ポーランド生まれ。数々の国際コンクール入賞歴を誇り、1983年ベルリン・フィルに入団、その後オーディションでコンサートマスターに指名され現在も第一コンサートマスターを勤めている。

クリスティアン・シュターデルマン(第2ヴァイオリン) Christian Stadelmann (2. Violine)

ベルリン生まれ。ベルリン音楽大学でトーマス・ブランディスに師事したのち、1985年ベルリン・フィルに入団、1987年から第二ヴァイオリンの首席奏者の地位にある。

ナイトハルト・レーザ(ヴィオラ) Neithard Resa (Viola)

ベルリン生まれ。ミシェール・シュワルベ、マックス・ロスタールに師事。奨学金を得てマイケル・リーにヴィオラを師事、1978年ドイツ音楽評議会コンクールに入賞後ベルリン・フィルに入団、2011年までヴィオラの首席奏者を勤めた。

ディートマール・シュワールケ(チェロ) Dietmar Schwalke (Cello)

ハンブルク近郊のビーネブルク生まれ。アルトゥール・トレスター、ウォルフガング・ベッチャーに師事。1994年の入団以来、室内楽奏者としてベルリン・フィル内のアンサンブルから引手数多の活躍中。

トピックス

ベルリン・フィルハーモニー カンマームジークザール25周年記念キャンペーンに参加しました。

落成から25周年を迎えた、ベルリン・フィルハーモニーの室内楽ホール「カンマームジークザール」は記念キャンペーンとして、»Entdecken Sie das Original«というフレーズの下、多くのポスターやショートクリップなどを公開しており、フィルハーモニア・カルテット ベルリンもこのキャンペーンに参加しました。「ポツダム広場のトラック」と題されたこのポスターやショートクリップでは、ベートーヴェン / 弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 作品59-1を演奏しています。

公演情報

終了した演奏会
2016年東京公演 2016年5月21日(土)
サントリーホール ブルーローズ
2014年横浜公演
(結成30周年記念公演)
2014年1月10日(金)
青葉区民文化センター フィリアホール
2014年1月12日(日)
稲城市立iプラザ