NOAH Music

ウィーン チェロ・アンサンブル5+1
Wiener Cello Ensemble 5+1

Stefan Panfili

親愛なる日本の皆さま

長く困難な時期を乗り越え、ようやく皆さまとお会いすることができますことを大変うれしく思い心より感謝申し上げます。

ウィーンフィル楽団員としての、私の初仕事はなんと東京で1969年だったのです。当時ウィーンフィルは、ゲオルク・ショルティのもと、日本各地で大々的に公演をいたしました。それ以来、日本の文化、素晴らしい風景、人々の優しさと礼儀正しさ、まだまだ数々のことで、私はすっかり日本の虜となっております。

だからこそ、このすばらしい国を再び訪れ、音楽を愛する聴衆の皆さまの前で演奏する機会が与えられることに感無量の想いです。

再びお会いできる日まで、皆さまのご健康を、ウィーンよりお祈りいたします。

ゲルハルト・カウフマン

ウィーン チェロ・アンサンブル5+1
'クラシックの枠を超えた、といっても高い芸術的要求をあきらめることのないチェロのアンサンブル'

2008年Kaufmann(カウフマン)により生を受けたこのチェロアンサンブルで、彼はウィーンフィルの一員として長いこと持ち続けてきた希望をかなえた。彼の夢はクラシックの枠を超えた、といっても高い芸術的要求をあきらめることのないチェロのアンサンブルだ。聴衆には、完璧な演奏や有名なクラシックだけを聴くのではなく、コンサートを楽しんで上機嫌で家路についてほしい。

このようなわけで、このアンサンブルのコンサートは新しいコンセプトで制作される。前半は音楽史のうえで重要な作品を全く新しい編曲で、後半はエンタメ的に構成し音楽にあるいは舞台と音楽的なギャグを加え、魅力とユーモアに満ちたステージを繰り広げる。Kaufmannは自らコンサートの案内役を勤め作品の解説に止まらず、音楽の美しさやおいしさを味合わせてくれる。彼らのレパートリーの中核を成すのは4人で演奏されるラヴェルの“ボレロ”で、「困難な課題と新たな愛の関係」と題してユー・チューブに上げられるや、既に150万回を超えるclickを獲得している。

ドイツ語圏のみにとどまらず、北京や上海といった中国の都市でも大歓迎され、日常的に招待されるまでになった。2017年5月初来日公演を京都、三田で果たした。好評を得て、2019年2月福岡シンフォニーホール、東京サントリーホールデビュー公演実施、京都コンサートホール再演でさらに人気を不動のものとした。待ち望まれた今年の5月の再来日ではウィーンフィルの笛姫カリン・ボネッリ(フルート)をプラスワンに迎え、お馴染みの福岡、そして金沢、三島、武蔵野市でデビューを果たす。

新聞評抜粋

  1. 耳ばかりでなく目もたのしませてくれた、それも「芸術」の水準で。
  2. キャバレーと似たようなことをやって楽しませてくれたのに、芸術的充足感をもみたしてくれた。
  3. ラヴェルのボレロのアクロバット!ヴィヴァルディの2本のチェロのための協奏曲では真の芸術家への敬意を。
  4. ブラームスのチェロソナタではピアノパートを、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲ではオーケストラを、それぞれ4人のチェロに置き換え、原曲にまさるとも劣らぬ新しい作品として提示した。
  5. ‘エリーゼのために’やハイドンの’告別交響曲’の終結部分では優しさを、ハチャトリアン‘剣の舞’ではエネルギーを。
  6. ガヴァメント所有のステージでも、生真面目なものばかりでなく、このような魅惑的な玉手箱も備えておくべきではないのか?
  7. ファリャの’スペイン舞曲’、ビゼーの’カルメン’のような小品でも完璧な技術から深い音楽的魅力を引出し、加えて完璧な技術と広く深い芸術的感性だからこそ できるステージ上の動きによっても表現を拡大する。
  8. ドヴォルザークの‘チェロ協奏曲’第一楽章、ピアソラのタンゴのリズム、サラサーテ‘ツィゴイナー・ワイゼン’、‘ラデツキー行進曲’
  9. 聴衆は不可能を可能にした才能に感動して家路についた、カウフマンが意図したように。

公演情報

終了した演奏会
2023年東京公演 2023年5月7日(日)
武蔵野市民文化会館 大ホール
2019年東京公演 2019年2月24日(日)
サントリーホール 大ホール