NOAH Music

ベルリンフィル 12人のチェリストたち
Die 12 Cellisten der Berliner Philharmoniker

熊本での震災を受け、“12人”からメッセージが届きました。
熊本の過酷な地震の報道は、私どもに大きな悲しみをもたらしました。
日本の人々の、どのような自然災害にも冷静沈着であることには感嘆させられます。
福岡公演で私どもの哀悼の意を示させて頂けることを、たいへん光栄に存じます。
     
      ルードウィッヒ・クワント(ベルリンフィル・第1ソロチェリスト)
Mit großer Trauer haben wir von dem schweren Erdbeben in Kumamoto erfahren.
Die Ruhe und Stärke der Menschen in Japan trotz aller Naturkatastrophen bewundern wir sehr.
Es ist uns eine große Freude und Ehre, unsere Anteilnahme mit dem Konzert in Fukuoka zeigen zu dürfen. (Ludwig Quandt)      
     
熊本震災復興支援演奏会の詳細はこちら(PDF)

偶然と幸運、そしてたゆまぬ努力の40年
ベルリンフィル 12人のチェリストたち

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ・セクション全員で構成されるアンサンブル。結成以来、四半世紀を越えて国際舞台で例外なしの成功を重ねています。‘12人’は、1966年のベルリンフィル日本公演旅行中、チェロカルテットがNHKなどで演奏したのがきっかけとなり活動を開始、72年オーストリア放送協会の依頼により、ザルツブルクでクレンゲルの《讃歌》を演奏した際、ベルリンフィル12人のチェリストたちを名乗り、正式に誕生しました。‘12人’の完全プログラムによる最初の公演はヨーロッパではなく、日本の早稲田大学大隈講堂で73年10月26日に行なわれました。この年、彼らのために作曲された最初のオリジナル作品であるボリス・ブラッヒャーの《ブルース、エスパニョーラ、ルンバ・フィルハーモニカ》は、ここで初演され、世界に羽ばたいていったのです。

‘12人’は音楽外交使節としても大きく貢献してきました。ワイツゼッカー西ドイツ大統領(当時)の公式訪問に幾度か同行したほか、当時の東ドイツに招待された最初の西ベルリンの楽団でもあり、ドイツ統一や世界平和に寄与しています。ベルリンの壁崩壊直後の90年、ワイツゼッカー大統領より天皇陛下への皇位継承のお祝いとして遣わされ御前演奏を行ない、96年には神戸において阪神淡路大震災チャリティコンサートを行なうなど、日本とドイツとの親善大使として大きな役割を果たしています。

92年、BMGファンハウスからリリースされた‘12人’の演奏による三枝成彰編曲のCD〈悲しみのビートルズ〉、続く94年リリースの《荒城の月》などが含まれた〈泣きたいだけ泣いてごらん...日本の歌〉はヒット作となっています。

2000年より新たなCDシリーズの録音がEMIによってスタートし、第1弾〈South American Getaway(邦題 : ブラジル風バッハ)〉は、権威あるドイツの"エコー・クラシック"受賞作品となり、02年第2弾〈'Round Midnight(邦題 : ムーンライト・セレナーデ)〉が続けて大ヒットとなっています。04年には映画音楽を集めた第3弾〈As Time Goes By...(邦題 : 時の過ぎるまま)〉がリリースされ、このアルバムはふたたび"エコー・クラシック"受賞の栄誉に輝きました。第4弾〈Angel Dances(邦題 : 天使のミロンガ)〉は2007年グラミー賞(最優秀室内楽演奏部門)ノミネート5作品のうちのひとつとなる名誉を得ております。

故カラヤンからアバド、そしてラトルからぺトレンコへ。ベルリンフィルの時代の移り変わりとともに世代交代を経験しながらさらに磨きがかかり、光り輝き続けるベルリンフィル12人のチェリストたち。

2018年7月、一層高まる期待を受けて単独15回目となる来日公演を行ないます。

公演情報

終了した演奏会
2018年東京公演 2018年7月8日(日)
サントリーホール 大ホール
2016年東京公演 2016年7月10日(日)
サントリーホール 大ホール
2014年東京公演 2014年7月6日(日)
サントリーホール 大ホール
2012年東京公演
(結成40周年記念公演)
2012年7月1日(日)
サントリーホール 大ホール